−知って得する豆知識−
未分類〜額の選び方〜
ひと口に額縁と言っても、用途別に様々な種類やサイズがあります。
初めての方はいったいどれを選べばいいのか?どの額なら入れられるのか?
額縁の専門店に行って聞くのも少し恥ずかしいとお困りの方が大半だと思います。
結局、画材屋さんで数少ない既製品の中から選んでしまったり、額縁に合わせて作品を制作するなんていうこともあると思います。
でもほんの少しの知識があるだけで、あなたのニーズにピッタリのものが必ず見つかるはずです。
■STEP 1
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自分の作品を入れられる額縁を選ばなければなりません(知って得するマメ知識「額の種類編」表1参照)。
額縁には大きく分けて用途別に以下の2種類のものがあると思ってください。
- 1.油彩画用、日本画用 木枠を使った油絵やパネル張りの紙作品が入る深型のもの
- 2.デッサン縁用、写真用
紙作品や写真を入れる薄型のもの
多くはマット(注1)を使用し、作品のまわりにどれ位余白をつくるかによって額縁の大きさは変わってきます。
これらの額縁は一応それぞれに「〜用」と名前はついていますが、要は入ればいいのです。
気に入った額が見つかればそれにとらわれることはありません。そのまま入るものでしたら問題はありません。
もし入らなくても多少作品を加工するか、オーダーメイドの額であれば額の加工次第でなんとかなるものです。
作品が規定サイズであればそのままスッポリ入るようにできています。
■STEP 2
額縁の種類です。予算や好み、作品の使いみちに合わせて選びます(知って得するマメ知識「額の種類編」表2参照)。- ●小作品で規定サイズなら既製品のものがあります。
- ●こだわり派の人、本格派の人や比較的大きなサイズの作品にはオーダーメイド額縁がおすすめです。 オーダーメイド額縁は、安価なものから高級なものまで実に様々なものが選べます。
- ●本格派の人には本額縁がいいでしょう。 これは職人が一から多数の行程を経て作り上げる工芸品です。
中でもモールディング(注2)と呼ばれるものは種類が豊富で注文に合ったいろいろな組み合わせや加工が可能。
サオ(注3)の指定はもちろん、色やサイズ、イリコ(注4)、面金(注5)、ドロ足(注6)の指定など自由自在に自分だけの額縁ができあがります。
注文してから納品まで1ヶ月程かかりますが、仕上がりは最高です。
本額縁でも細部の変更は可能ですが、完全オリジナルとなるとかなりの高額になります。
オーダーメイド額縁は通常段ボール製の専用箱付きですが、必要に応じてタトウ(注7)や黄袋(注8)を注文することができます。
- (注1)マット・・・作品と額縁との余白を埋める主に厚紙。内窓は作品の大きさにあわせてカットする。様々な色、厚み、布張りなどもある。
- (注2)モールディング・・・本来は額縁の外枠材料(サオ)の意。ここではこれを使ったイージーオーダー額縁のこと。
- (注3)サオ・・・額縁の外枠材料。
- (注4)イリコ・・・二重構造の額縁の内側部分。布を貼ったものが多い。
- (注5)面金・・・額縁やイリコと作品の境目につける細い装飾。金や銀メッキが多い。
- (注6)ドロ足・・・額縁に深さを足すため裏に接着する材料。
- (注7)タトウ・・・布や紙貼りの保存用箱。
- (注8)黄袋・・・保護用の内装布袋。