−油絵教室−
参考編〜ジェッソ下地で表現幅を広げよう〜
●クサカベ ジェッソの効果
1.あらゆる下地に対応
- 油絵の表現領域を広げよう。 キャンバスやボードなどの既製下地以外の支持体に油絵具での表現を可能にする。 板や紙はもちろん石やコンクリート、金属、ガラスなどにも対応します。
- 金属やプラスチックなどの非吸収性下地の場合は、表面に足がかりをつけてから塗ります。
- コンクリートブロックなどの吸収性下地の場合は、水で薄めて染みこませてから塗ります。
金属・ガラス等の非吸収性の支持体には、フラットタイプが向きます。
ベニヤ板のような表面の目を潰して平らにしたい場合は、マチエールタイプで目を潰した後、フラットタイプで仕上ると早い。
絵画下地以外の用途として、壁画、パンフラワー、トールペイント、デコパージュ…など応用範囲はさまざまです。
2.速乾性
明日の準備ができます。
ジェッソは速乾性です。キャンバスに地塗りをして、明日のポーズに間に合わせることができます。従来のファンデーションホワイトやオイルカラープライマーなどの油性下地では、こんなことは出来ません。
ちなみに、ジェッソの中では、クサカベジェッソが指触乾燥までの時間が最も早い。
3.マチエールを作る
下地から画面に変化をつける。
マチエールタイプは、そのまま下地に変化を与えます。
従来のジェッソのように、マチエールが丸くだれる事がありません。作った下地の形状はそのままです。
砂や石を混ぜ込むことや、布などをキャンバス等に貼りこむコラージュ技法がジェッソの強い糊効果によって簡単にできます。
4.凸凹を埋める
平滑面をつくる。
キャンバスの目や、板の目を潰す場合は、マチエールタイプが効果的です。
目を潰した後、平らな面にしたい場合は、その上からフラットタイプで仕上ます。
更に平滑面に仕上る場合は、フラットタイプに水を加え、流動性を与えて仕上ます。
必要に応じて、サンドペーパーで磨いてください。
●主なマチエール表現
ナイフエッジ
- 硬練りでは、ナイフエッジを活かした下地ができます。
ブラッシ ストローク
- 硬練りを用いて、筆跡を自在に残した下地が作れます。
コラージュ
- ジェッソは強い糊です。布や小石などを貼りつけた下地が作れます。
サンド マチエール
- 砂を混ぜてザラツキのある絵肌が簡単に作れます。
櫛 目
- 硬練りを使うとシャープな櫛目が自在に残せます。
ローラー
- ローラーを使うと、規則的な模様が簡単にできます。
テンぺラ下地
- テンペラ画の下地には、ジェッソに50%の水を加えて5層ほど重ねて塗ります。
有色地塗り
- 有色下地を作る場合は、アクリル絵具をジェッソに混ぜて色をつけます。