−油絵教室−
研究編〜マチエールに及ぼす主要因〜
油絵具のマチエールに及ぼす主要因子
下地
■吸収性
吸収性地 (白亜地など) マットになり易い。乾燥が早い。
半吸収性地 (エマルジョン地) マットになり易い。乾燥が早い。絵具の乗り良。
非吸収性地 (セリューズ地) 光沢がでやすい。筆触が出し易い。
■表面状態
平滑性地 (白亜地など) 細密描写に向く。線描・ぼかしが効果的。
織り目 (キャンバスなど) 模様質感描写に向く。溜りの濃淡の利用。
不規則模様 (モデリング゙など) 偶然の効果。溜りの利用。
■地塗材料
オイルカラープライマー
ファンデーション絵具
ネオマチエール(砂)
絵具
■グレード
ギルド(超高濃度・中練):強い発色。光沢大。混色性良。
ミノー(高濃度・軟練):強い発色。古典的。透明描法。混色向き。
クサカベ(高濃度・硬練):半光沢。絵具の印象派的積み重ね向き。
習作用クサカベ(低濃度・硬練):光沢がでない。混色の濁り大きい。
オイルスティック棒状油絵具:マット。乾いた線。
■画用液
強光沢性:(描画中…コーパルペインティングオイル、ベネチアンテレピン/完成後…タブロー、 クリスタルバニス)
光沢性:-
半光沢性:(描画中…ネオペインティングオイル、クリスタルメディウム/完成後…マスチックバニス、タブローマットV)
非光沢性:(描画中…テレピン、 ペトロールなど/完成後…マットタブロー)
■表面状態
平滑性彩色:(スタンドオイル、サンシックンドリンシードオイル)
絵具盛上げ:(クリスタルメディウム、アルキドメディウム)
コラージュ・貼付:(アルキドメディウム、 クイックドライングメディウム)
技法
■下塗り
グリサイユ画法:グレー系の明暗下描き
カマイユ画法:褐色系の明暗下描き。
ヴェルダイユ画法:緑色系の明暗下描き。
■ブレンディング
ウエット イン ウエット:溶け込むようなトーン。
ベラトゥーラ:けむりのようなトーン。(乾燥画面に不透明色)
フロッテ:溶け込むようなトーン。