−油絵教室−
入門編〜道具を揃える〜
油絵を描くためには、最低限揃えなければならない独特な用具があります。
初心者にとって使いやすく有用な用具について説明します。
油絵具
- 10〜12色程度の初心者向きセットがあります。「専門家用」と「習作用」という値段の違うグレードがありますが、長く絵を楽しもうという場合には、発色のよい専門家用がよいでしょう。できるだけ良い色の絵具を多く持つことが望まれますが、混色して作れる色は避けましょう。
画筆
- 丸筆や平筆、大小、そして毛質の硬軟などを取り混ぜて10本以上揃えたいものです。 筆は、多ければ多いほど便利です。
溶油(ときゆ)
- 初心者には、「ペインティングオイル」が便利です。乾性油と樹脂、揮発性油がバランスよく配合されています。また、描き始めには薄め液として「テレピン(またはペトロール)」を混ぜて使います。仕上げ段階には、「ポピーオイル」を加えると更に油絵らしい光沢ある画面ができます。
油壺
- 溶油を入れて使う容器です。ソロバン玉型のものと円筒形のものがあります。 これは、小さなガラス瓶などでも代用できます。
パレット
- 油絵具を並べたり混ぜたりする道具です。丸形や四角形のものがあり、材質により値段が異なります。通常、セットには二つ折りのものがはいっています。紙でできた使い捨てのペーパーパレットも便利です。アトリエで使う場合、テーブルに置いて使う大理石パレットや、大型のマホガニー製の高級品などがあります。
ペインティングナイフとパレットナイフ
- 中くらいの大きさのものを各々1本ずつ用意すると便利です。
キャンバス
- 油絵を描くための専用の支持体です。ふつうは、木枠に張った麻布に白色塗料が塗られていて、そのまま油絵具が塗れるようになっています。大きさは、6〜10号ぐらいが使いやすい手頃さでしょう。安価品に紙を特殊加工した「キャンバスボールド」もあります。
筆洗油と筆洗器
- 油絵具の着いた筆を洗うのに使います。プラスチック容器入りの携帯用が便利です。汚れた筆を直接突っ込んで洗うのではなく、ぼろ布や紙で筆の油絵具十分拭ってから洗うと長持ちします。 アトリエや教室では、共用の大型筆洗器が有効です。また、質の悪い石油を使うのは、筆にも画面にも良いこととはいえません。
以上が初めて油絵を描くのに必要な最低限の材料です。以下は、あると便利な道具です。
イーゼル(画架)
- キャンバスなどの画面を立てる台で、野外用とアトリエ用があります。20号以下の場合は、携帯のできる野外用で十分でしょう。
絵具箱
- 油絵具、溶油、油壺、画筆、パレットなどを収納、持ち運びする専用の箱です。木製の高級品とプラスチック製の普及品などがありますが、工具箱やスーツケースなどを使っても以外に便利です。
その他
- キャンバスクリップ
- キャンバスを2枚内向きに合わせて持ち運ぶ道具。通常4個一組。
- 鉛筆/木炭
- 下絵を描くのに用いる。油絵具で直接下描きをした方が画面が濁らない。
- ぼろ布
- 筆や画面の絵具を拭き取るのに使う。筆、ナイフ、指に次ぐ第4の表現用具です。あった方が絶対便利。
- ティッシュ
- チョットした汚れに・・・。
- 古新聞
- 周囲を汚さないための配慮です。
- 前掛
- 自分を汚さないための配慮です。