−知って得する豆知識−
未分類〜水張りの仕方〜
木製のパネルに紙を水張りする時の手順を簡単にご紹介します。
水張りするときは、紙の裏面に水を引いて紙の湿気による膨張を利用しピッタリと張ります。
板を濡らしたり、張ったあとに表面から水で濡らすと、板が過剰に濡れて溶出成分が溶け出す場合があります。
パネルは溶出成分の少ない、画材用の品質の確かなものを利用して下さい。
また「1.パネルの水拭き」を行っておくと安心です。
- 1.水張りを行う前に、パネルを雑巾で水拭きします。
(パネルからの黄褐色の溶出が漏れることを防ぐためです。)
特に心配な場合は、ジェッソで薄く下塗りを行うと完璧です。 - 2.紙を、パネルの大きさよりも上下左右に2〜2.5cm程大きめに余裕をもって切ります。
紙の角を切り落としておくと、張る時に角の処理が簡単で、楽に張れます。 - 3.紙の裏から水刷毛で全体に水を引きます。
びしょびしょにする必要はありません。
均等であることが大切です。 - 4.パネルの縁に糊を塗ります。
- 5.紙の表面を上にしてパネル置き、ティッシュやきれいで乾いた布などで押し、空気を追い出します。
角角は、手を使って空気を丁寧に追出すとよいでしょう。
糊の部分は十分に押して、接着を確実にして下さい。 - 6.直射日光の当たらない風通しのよい所でゆっくり乾かします。