−水彩教室−

応用編〜■水彩絵具の製造工程〜

クサカベでは、最新鋭の設備と伝統の技術による絵具の生産を目指しているそうです。
㈱クサカベの朝霞工場で水彩絵具ができるまでの工程を特別に取材させてもらいました。

①原料受け入れ検査

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クサカベの絵具は、国内をはじめ海外から色材に適した多くの原材料を受け入れています。
常に高品質が保てるよう、受入検査が製造のはじまりです。
具体的に顔料では、1.色/2.吸油量/3.粒度/4.耐光性・堅牢性/5.耐薬品性についてチェックされます。
油の場合は、1.色/2.乾燥性/3.化学的品質が調べられます。

②水彩メディウムの製造と配合作業

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アラビアガムが所定量で純水に溶かされます。1日放置して不純物を除いた後、保湿剤や防腐防黴剤などが加えられメディウムが出来ます。
他の各原料は、規定の配合比に混合されます。有害な成分を含む顔料もありますので、局所廃棄装置と保護具を使った作業が行われています。
受け入れ検査の結果は、この作業にも反映されます。

③プレミキシング作業

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計量された顔料とビヒクルは、大型ミキサーによって十分混合されます。
この時、特殊な機構で顔料内の空気を完全に除去して、ロール作業の軽減を図ります。

④ロール作業

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混ぜ合わされた顔料とビヒクルは、強力な3本ロールミルによって、強く分散させます。
ロールの絞め加減と回数がそれぞれの絵具の特徴を形成していきます。
通過パス回数により、絵具はしっとりと光沢を持ってきます。

⑤調色・色検定

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ロールで練り上がった絵具は、色差計によって測色され、微妙な色の違いを調色作業によって基本色と合わせられます。
練り上がった絵具は、検定が行われます。
ここでは、絵具としての性能を中心に次のような項目で試験されます。1.色/2.粘度/3.粒度/4.練り状態/5.光沢/6.隠蔽性/7.乾燥性

⑥品質検査

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熟成が終わり、チューブに詰められる前に最終の検査が行われます。
色はもちろん、乾燥性、粘度伸び、馴染みなどが検査され、合格したもののみが製品化されます。

⑦描画性能検査

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品質検査と同時に描画性能のチェックも行われます。 模写などを通じて、クサカベの絵具の性能が試されます。

⑧自動充填作業

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充填は全自動充填機で行われます。アルミチューブに空気が入らないようにしながら一定量が注入され、尻部を折り込んで密閉します。

⑨ラベルと箱詰め

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チューブには自動ラベラーによりラベルが貼られます。コンベアー上での最終チェックを受けた製品は箱詰めされていきます。

⑩商品センター

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朝霞工場に併設して商品センターがあります。朝霞、御殿場の両工場から送られた製品は、この商品センターから全国のユーザーの手元に届けられ作家によって素晴らしい芸術作品が生まれます。
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