−知って得する豆知識−
未分類〜パステルの種類〜
パステルに近い固形絵具が使用されたのは、14〜15世紀。素描の彩色用に使われ始めました。16〜17世紀にかけて、イタリア、フランス、オランダに広がり、18世紀にパステル画の開花期を迎え、今日に至ります。また、19世紀はじめにはフランスのニコラル・ジャック・コンテが鉛筆の発明に次いで、それまでのパステルを改良した角型の棒状の絵具を開発し、「コンテ」と命名しました。パステルの語源は、古フランス語の「Paste」やイタリア語の「Pastello」に由来し、「練り固めたもの」という意味があります。
パステルには、ソフトパステル、ハードパステルと、形状が鉛筆型のパステル、および、メディウムの異なるオイルパステルがあります。
通常のパステル同士は硬さの違うものを併用できますが、オイルパステルは併用できません。
パステルの種類
- ■パステル ・ソフトパステル:顔料の伸がよく、擦筆や指でのぼかしが容易です。広い色面をタッチを出さずに塗るのに向いています。通常、パステルと呼ばれているものです。
- ■オイルパステル 比較的柔らかく、顔料を少量の乾性油やワックスで固めている。
・セミハードパステル:やや硬めの割れやすいパステルです。エッジやタッチを生かしたり、線を描くのに使いやすく、ソフトパステルと表現上で併用できます。ソフトパステルより多めの固着材により固められています。
・ハードパステル:硬めで折れにくく、細い線も描けるのでクロッキーやエスキース等に使用されます。粘土質が多く含まれていて安価です。ぼかしというテクニックでは、上記ふたつのパステルに劣ります。
・パステル鉛筆:パステルを鉛筆状にして細密描写を可能にしたものです。
・粉末状パステル:顔料状の色粉で、振り掛けて彩色します。