−油絵教室−
基礎編〜画用液の使い方と効果〜
画用液には、素材・溶剤・調合油があります。それぞれの目的と使用法を理解することが、油絵具の表現の幅を広げ、丈夫で健全な油絵作品を作ることになります。
以下の表に、求める表現を得るために使用される画用液を表現効果別にまとめました。
- 絵具・画用液を薄める
- テレピン、ペトロール、ラベンダーオイル(遅乾性)、アルファーピネン
- 絵具の伸びをよくする
- 各種ペインティングオイル
ベネチアテレピン(ペインティングオイルに10%程度添加) - 絵具の乗りをよくする
- (絵具に加える)各種ペインティングオイル
(ペインティングオイルに加える)ダンマルバニス、マスチックバニス - 具層を堅牢にする
- 各種乾性油(リンシードオイル、スタンドオイルなど)、コーパルペインティングオイル
- 艶を出す
- (描画中)コーパルペインティングオイル、ダンマルペインティングオイル、パンドル、グレージングバニス、スタンドオイル、サンシックンドリンシードオイル、ベネチアテレピン、ダンマルバニス
(仕上後)タブロー、タブロースペシャル、クリスタルバニス、グロッシーバニス - 艶を消す
- (仕上後)マットバーニッシュ
- 透明性を高める
- (絵具に加える)グロッシーバニス、グレージングバニス
(グラッシをする)クリスタルメディウム、各種ペインティングオイル
(ペインティングオイルに加える)スタンドオイル、ベネチアテレピン - 乾燥をはやめる
- パンドル、クイックドライングメディウム、クリスタルメディウム、ジェルメディウム
(乾燥の遅い絵具に直接加える)ホワイトシッカチーフ、ブラウンシッカチーフ - 乾燥を遅らせる
- (油絵具ではリターダーなし:テレピンよりラベンダーオイルが遅い)
- 盛り上げる
- アルキドメディウム
- 粘りを出す
- クリスタルメディウム
- 絵具の弾きをなくす
- ルツーセ
- 固化した絵具を剥す
- ストリッパー
- 箔を貼る
- ゴールドサイズ